当院について

先端医療設備の活用

01.ロボット支援による低侵襲手術

日本製手術支援ロボット「hinotori」

日本製の手術支援ロボットで、フルハイビジョン3Dシステムによる高精細画像、手術アームが8つの関節を有することによるなめらかな動きを特徴としています。「hinotori」を使用したロボット支援手術は手振れがないため、精確な手術が可能です。また、アームの挿入口は直径1cmほどと非常に小さいため、最小限の傷口での手術が可能であり、手術後の疼痛を軽減できます。

適応される疾患など「hinotori」の詳細はこちらをご参照ください。

02.先端の脳神経外科の治療に対応

ブレインスイート

ブレインスイート
ブレインスイート

ナビゲーション、術中MRI、手術用顕微鏡、データマネージメントシステムを統合した先端の脳神経外科手術システムです。
医師はコンピュータ処理されたナビゲーション画像を確認しながら手術を進め、手術の進行に応じてその場でMRI検査を行い、腫瘍の摘出状況を確認することが可能です。

高精度放射線治療装置(Versa HD)

高精度放射線治療装置(Versa HD)
高精度放射線治療装置(Versa HD)

VersaHDでは、腫瘍の形状に合わせて放射線の照射範囲を微細に調整し、正常な組織への影響を限りなく抑えて治療が行えます。kVイメージング装置(XVI)や6軸寝台システム(HexaPOD)を使用することで、患者さんは寝ているだけで治療することができます。また、脳腫瘍の放射線治療に特化したシステム(ExacTrac)を搭載することで、高精度かつ効率的に治療可能です。
頭頚部領域では神経膠腫、神経鞘腫、髄膜腫、下垂体腫瘍、転移性脳腫瘍などの脳神経外科領域や咽頭がん、喉頭がんなどの耳鼻いんこう科領域が対象です。頭頸部以外の領域では、肺がんなどの呼吸器科領域、乳がんなどの乳腺・内分泌外科領域、膵がん、直腸がんなどの消化器科領域、前立腺がん、膀胱がんなどの泌尿器科領域など、様々な疾患に対応しています。

放射線治療件数
  2020年度 2021年度 2022年度
総件数 64 23 113
根治治療 14 4 33
姑息的治療 47 18 55
術前・術後治療 3 1 25

旧放射線治療装置ノバリスを含む。

03.がんの早期発見に威力を発揮するPET/CT

PET/CT
PET/CT

PET/CT検査は、早期がんの発見をはじめ、がんの病期診断や治療に対する経過観察に威力を発揮します。PETとは、放射性同位元素を含む薬剤が体内のがん細胞に取り込まれる様子を撮影して全身のがんを発見する検査法で、がん発見の精度を飛躍的に向上させました。CTを組み合わせたPET/CT装置ではがんの位置や形状をより正確に特定できます。

当院では、2020年4月より体軸方向幅が最大の5リング検出器(26cm)のPET/CT装置(GE社製:Discovery IQ2.0)を導入し、更なる画質の向上、短時間収集、低投与(低被ばく)化を図っています。又、呼吸の動きによるボケを自動で補正するシステムなどを組み合わせ、高画質で安定した定量精度を実現しています。
人間ドックでもPETドックコースを用意しており、健康であることに責任を求められる皆様の健康管理に貢献できるものと確信しています。

PET検査件数
2022年 876件
2021年 930件
2020年 699件

04.画質が良く開口部が広い3T(テスラ)MRI(MAGNETOM Skyra)

従来の1.5テスラ装置と比較して画質が向上し、病気の早期発見・早期治療に威力を発揮します。撮影装置の開口径は、従来の60cmに対して10cm広い70cmとなり、体格の大きい方はもちろん、痛みなどで仰向きに寝ることができない方の苦痛を低減します。また、この大きな開口径により、狭いところが苦手で検査を受けられなかった方の不安もやわらげます。

3T(テスラ)MRI装置 【MAGNETOM Skyra(スカイラ)】
3T(テスラ)MRI装置
【MAGNETOM Skyra(スカイラ)】

05.一度に広い範囲が撮影できる320列ADCT(AquilionONE)

320列とは一度に撮影できる断面数で、列数が多いほど一度に撮影できる範囲が広くなります。頭部や心臓は寝台を移動させずに一度に撮影することもでき、被ばく線量や造影剤の使用量を減らすことができます。また画像処理能力も高く、心臓の機能解析や高度な3D画像の作成も可能です。

詳細は320列ADCT装置 【AquilionONE】をご参照ください。

320列ADCT装置 【AquilionONE】
320列ADCT装置 【AquilionONE】

06.前立腺肥大手術法(PVP)を実施

当院では前立腺肥大症手術法(PVP)を実施しております。PVPとは特殊なレーザーをレーザーファイバーから前立腺に照射して蒸散させる手術方法で、従来の電気メスによる切除法に比べて効果が確実で、体への負担も軽いことが特徴です。従来法では退院までに約1週間を必要としますが、PVPでは1泊2日で退院される方がほとんどで、特にお忙しい方へPVPをお勧めしています。

レーザー発生装置
レーザー発生装置
レーザーファイバー
レーザーファイバー

07.乳がんの早期発見に効果的

トモシンセシス/乳腺量測定機能追加マンモグラフィー装置(Amulet Innovality)

トモシンセシスとは、異なる角度からの撮影で得られた複数の画像から断層像を再構成する撮影技術です。見たい構造に焦点を合わせた画像を提供することが可能で、従来の撮影法では乳腺の重なりにより発見が難しかった病変の検出能が向上しました。
また乳腺量を自動計測する機能も追加され、乳腺濃度の客観的評価をすることができます。

マンモグラフィー装置
マンモグラフィー装置

08.特定の臓器の働きを調べる核医学検査(RI検査)

SPECT/CT装置
SPECT/CT装置

核医学検査とは、RI検査ともよばれ、ごく微量の放射性同位元素(RI)を用いた検査です。
RIを含む薬剤を注射すると体の特定の臓器や腫瘍、炎症の箇所に集積し、そこからガンマ線という放射線を放出します。
体の中から出るこの放射線をガンマカメラと呼ばれる特別な装置で撮像します。
この検査は、CTやMRIなどの形態画像では得られない生体の代謝や機能のデータを調べることができます。

核医学検査には、脳、甲状腺、心臓、肝臓、腎臓、骨など臓器別に多くの検査の種類があり、それぞれの検査によって用いる薬剤が異なり、検査の時間も異なります。

当院では、ガンマカメラ装置とCT装置が合体したSPECT/CT装置(GE社製:OPTIMA 640)を導入しており、これにより核医学画像とCT画像を重ね合わせることで集積部位の正確な同定が可能になります。又、体から出る放射線は、非常に弱いためCTを使って吸収補正をすることで、より高精度なSPECT画像を得ることができます。

SPECT検査件数
2022年度 447件
2021年度 427件
2020年度 333件