診療科案内

3T(テスラ)MRI装置【MAGNETOM Skyra(スカイラ)】

当院では、平成24年4月よりシーメンス社製3T(テスラ)MRI装置【MAGNETOM Skyra(スカイラ)】を導入しました。

3T(テスラ)MRI装置【MAGNETOM Skyra(スカイラ)】

従来の1.5テスラ装置と比較して画質が向上し、病気の早期発見・早期治療に威力を発揮します。
撮影装置の開口径は、従来の60cmに対して10cm広い70cmとなり、体格の大きい方はもちろん、痛みなどで仰向きに寝ることができない方の苦痛を低減します。
また、この大きな開口径により、狭いところが苦手で検査を受けられなかった方の不安もやわらげます。

01.検査対象

基本的には全身が撮影対象となっていますが、特に画質が良い検査部位をご紹介します。

頭部(脳)

MR非造影脳血管撮影
MR非造影脳血管撮影

造影剤を使わずに脳の血管を描出するMRA(MRアンギオグラフィー)ASLパーフュージョン、小さな出血を描出するSWI(磁化率強調画像)、組織の成分を検査するMRS(MRスペクトロスコピー)など、脳の精査に威力を発揮します。

乳腺MRI

乳腺撮影
乳腺撮影

乳腺のMRI検査は、3テスラ装置の性能を利用して、解像度の高い画像を提供します。
痛みや被ばくも無く、造影剤を使って両側の乳房を同時に検査できます。
時間も従来の装置より短縮しました。

関節

膝関節
膝関節

四肢の関節は拍動などの動きが少ないため、解像度の高い画質により内部構造の観察が容易です。
また、均一な磁場環境を持っているため、良好な脂肪抑制画像も得られます。

02.検査の注意点

MRIは強力な磁石とラジオ波を利用するため、従来より検査の際は金属類を外していただいていますが、新しい装置は磁力が2倍になることから、金属類や発熱の恐れがある化粧品、下着などについては、今まで以上に慎重な対応が必要となります。
詳しくは検査時に放射線技師がご案内します。