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医療行為の妥当性
当院臨床倫理指針の原則に従って、判断します。
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真実の開示
原則として開示します。ただし、受診される皆さまが望まない場合はその意思を尊重します。なお、臨床試験に参加しているために、担当医も知らない場合はこの限りではありません。
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説明と同意
十分な情報を提供し、理解と自主的な同意を得た上で、医療を提供します。
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精神的判断能力が欠如している患者さんへの対応
適切な代理人の方に説明し、同意を得ることとします。
適切な代理人の方がいない場合は、担当者が当院臨床倫理指針の原則に従い、判断します。
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法的判断能力のある患者さんの治療拒否
治療によって生じる負担と利益を提示し、その上で、患者さんは望まない治療を拒否できる権利を有します。ただし、感染症法などに基づき、治療拒否が制限される場合があります。また、必要に応じて院内委員会等で検討し、その方針に従います。
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宗教的理由による輸血拒否
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身体抑制
当院が定めた「安全・保護のための身体行動制限」の指針に従います。抑制の実施は必要最軽・最短期間とします。
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終末期医療
終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン(平成19年5月 厚生労働省)を参考にして行います。終末期であることを客観的な情報に基づいて判断し、患者さんの意思を尊重するとともに、患者さん・ご家族と診療チームとの十分な話し合いにより方針を決定することを原則とします。また、可能な限り疼痛や不快な症状を緩和し、精神的・社会的援助も含めた総合的な医療及びケアを行います。なお、当院ではいかなる場合も積極的な安楽死や自殺幇助の行為は行いません。
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延命治療、心肺蘇生
心肺蘇生の有効性について患者さんやご家族、代理人に説明を行い、理解と同意を求めます。その上で、
- 患者さんが意思表示できる間に、延命治療など終末期医療に対する希望を確認し、それを尊重します。
- 患者さんの意思が確認できない場合で、ご家族等から患者さんの意思が推定できる場合は、それを尊重します。
- 患者さんの意思が確認も推定もできない場合、ご家族等との話し合いで意見の一致があれば、それを尊重します。
- 患者さんの意思が確認も推定もできない場合で、ご家族等の意見に一致がみられない場合は、担当医が当院臨床倫理指針の原則に従い判断します。なお、当院ではいかなる場合も積極的な安楽死や自殺幇助の行為は行いません。
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脳死判定、臓器移植
当院では脳死判定を行っておりませんので、脳死下の臓器移植は行いません。
心停止後の臓器移植については、「臓器の移植に関する法律」に沿って当院で作成した「臓器提供マニュアル」に従って実施します。
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臨床研究、治験
国等の指針、院内の倫理審査委員会・治験審査委員会の指示、マニュアル等に従い実施します。
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その他
当院臨床倫理指針の原則に従い判断します。必要に応じて倫理審査委員会を開催し、その方針に従います。