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前立腺肥大症のレーザー手術(PVP)が保険適用になりました
前立腺肥大症とは
 前立腺という臓器は、精液の一部を産生する男性のみにある臓器です。その大きさは通常クルミほどの大きさで、膀胱から尿を排出する尿道の周囲に存在しています。
 この前立腺が加齢に伴い大きくなった状態を「前立腺肥大症」と呼び、尿道を圧迫したり、膀胱に刺激を加えたりすることで尿が出にくくなり、夜中に何度もトイレに起きるという症状が出現します。

前立腺肥大症の治療

 前立腺肥大症の治療には大きく分けて内服療法と手術療法があります。診断当初は内服を開始して通院することが多いですが、内服薬は症状を和らげることが主な役目であり、肥大した前立腺を元の状態に戻し治してしまうというものではありません。以前のような、または、それに近い排尿状態に戻すためには内視鏡手術が必要となります。現在この内視鏡手術には電気メスを用いる方法(TUR−P)と、レーザーを用いる方法があります。

新しいレーザー治療

 米国のAMS社(American Medical Systems,Inc)がKTPレーザーを開発し、このレーザーを用いた前立腺肥大症の手術は「PVP」と名づけられました。「PVP」はこれまでの内視鏡手術とは異なり、短時間でほとんど出血せずに前立腺を蒸散することが可能で、しかも手術後の患部の腫れがほとんどないため、手術翌日からの排尿が可能で、痛みもほとんどありません。



特徴T 手術後の痛みがほとんどありません
手術中はもちろんのこと、手術後も排尿時の痛みがほとんどありません。
手術直後から良好な排尿となります。

特徴U 手術後の尿道のカテーテルは長くて翌日まで
手術後の出血や、蒸散した組織の腫れがほとんどないので、翌日には尿道カテーテルを抜くことができます。

特徴V 短期間の入院ですみます
今までの手術法では手術後の出血や、尿道カテーテルの数日間の留置のために入院期間が手術後最低1週間は必要でした。PVPでは入院当日手術で、翌日退院が可能です(当院ではほとんどの方が手術後2日以内に退院されます)。また、欧米では日帰りでのPVPも盛んに行われています。

特徴W 手術後の男性機能への影響が少ない手術です
従来の手術でも同様ですが、この手術を受けてもいわゆるインポテンツの状態とはなりません。さらに、これまでの手術では8割以上の方に生じる逆行性射精(射精液が膀胱側に排出される合併症)の生じる確率がPVPでは4〜5割ほどと低いことが特徴です。

特徴X 術中の様子を専用モニターでご覧頂けます
手術は半身麻酔で行います。術中は専用モニターで手術の様子(前立腺が蒸散され、尿道が拡大してゆく様子)を、医師の解説のもと、ご自身でご覧頂くことができます。


保険診療となったPVP

 PVPは、患者さんの身体への負担が非常に軽い理想的な手術です。今まではPVPが保険外診療であるため実施施設が限られていましたが、このたび「経尿道的前立腺レーザー手術」として保険が適用されるようになりました。
 当院でも2011年7月から、これまでの80ワットKTPレーザーよりも高出力の120ワットLBOレーザーを用いたPVPを開始しています。

私たちはPVPをおすすめします

 当院では、2005年より日本で初めてPVPを開始し、5年間で500名以上の方々にPVP手術を行いました。術中・術後の重篤な合併症(輸血を含む)は無く、その効果は従来の電気メスでの前立腺切除術(TUR‐P)と同等でした。PVPは心疾患や高齢などの理由で従来の手術が困難であった方でも安心して受けていただける手術です。前立腺肥大症の症状でお困りの方で、PVPに興味がございましたら当院泌尿器科(電話:052-452-3165(代表:平日9時〜16時))にお気軽にお問い合わせください。
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