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腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創手術)
 平成22年4月1日、当院は、前立腺悪性腫瘍手術に関して、腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創手術)の施設基準認定を受けました。

腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創手術)とは

 前立腺がんに対する手術は、開腹して前立腺を膀胱・尿道から切り離して摘出する「前立腺全摘出術」が行われてきました。この手術方法では、がんを残さず摘出することはもとより、尿道括約筋を損傷することなく(注1)、周囲の神経を温存して可及的に男性機能を損なわないようにする(注2)ことが求められるため、臍下(せいか)(へそのすぐ下)から恥骨に至るまで20cmほどを切開して手術を開始します。この手術では時として大量の出血が生じ、手術後に永続的に尿失禁が生じることもあります。

 注1)尿道括約筋を損傷すると、術後に尿失禁を生じる可能性があります。
 注2)周囲の神経を損傷すると、勃起能が損なわれる可能性があります。

 当院で行う、前立腺がんの「腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創手術)」は、国立大学法人東京医科歯科大学の泌尿器科で開始された手術方法で、その基本概念は「臓器が取り出せる最小限の切開創での手術を行う」というものです。通常、手術後に6cm前後の小さな傷が1つ残るだけで(注3)、患者さんの身体への負担が軽い手術です。手術は腹腔鏡を用いて行いますが、腹腔鏡手術の問題点とされているもののうち、@腹膜内に傷をつける、Aガスを注入する、B小さな孔を多数必要とする、という点を無くし、安全性を高めた手術です。

 なお、腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創手術)は、腹腔鏡手術と比べるとディスポ製品(使い捨て医療材料)をほとんど使用しないうえ、気腹を必要としないためにCO2を使わずに済み、環境に優しい手術(エコ・サージャリー)です。

 注3)手術後に残る傷の大きさは、目安であって、手術内容によって異なる場合があります。


当院で行う腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創手術)

 当院では、現在、@6〜7cmの切開創から腹腔鏡を挿入し、A腹腔鏡のカメラで術野を照らし、B拡大鏡を装着して拡大画像をモニターしながら手術を行っています。これにより肉眼のみではわからなかった組織を認識し、繊細かつ安全に手術が施行できるようになりました。手術後の尿失禁はあっても一過性であり、病理学的にも切取った部分の断端(切り口)にがんが残っている可能性(切除断端陽性率)は著しく低くなっています。また、切開創部が6〜7cmと小さいため、手術後の回復も早く、翌日からの食事開始・歩行が可能で、術後の平均入院日数は8日程となっています(注4)(注5)

 注4)手術後の回復傾向には個人差があります。在院日数は、体調等の事情により長くなる場合があります。
 注5)開放性手術の平均入院日数は10日程

 「腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創手術)」に関するお問い合わせは、当院泌尿器科(電話:052-452-3165(代表:平日9時〜16時))までお願い申し上げます。

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